第11話
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「……あれ。」
「ん?どうした、乃威。」
腕を組んだまま、玲衣は乃威にそう尋ねた。
それをただ見つめている朱希。
乃威はそれに対して、険しい顔をしていたにも関わらず、次の瞬間、深い笑みを見せつつ……
「佐藤 真野ね。」
と先程、真野が落していった定期手帳を見て名前を深く心に刻んだ。
その笑みを見て、朱希と玲衣は驚いた表情を見せた。
彼が……乃威が笑みを見せる事は滅多としてないからだ。
彼らはその佐藤 真野に目を付けた。
そしてその乃威も、定期手帳のその写真を見て、また深く笑った。
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