第7話

一気にオレの額から汗が流れ落ちて行くのが見なくても分かる。



え、これはどういう状況なの?



なんて考えている時間のうちに、また違う相手が陰から姿を現した。



そこにいた相手は……







「もう一切手え出してくんなって風間に言っとけ。じゃねぇと…てめえの顔ぐちゃぐちゃにすんぞ。」






そんな低い声がオレの耳に届いてきた。



何だろう、この寒気は。



彼のその声を聞いてしまっただけで、オレの足は竦んでしまって動く事が出来なくなっていた。



「ひいいいい!!」



先程飛んできたヤツも、怖気づいたようで、そう言ってオレの前から姿を消した。



いや、この場合オレじゃなくて、正確に言うとそのヤツの前から姿を消した。



ヤツはまだオレの方を振り返っていないから、オレがここにいることがまだバレていないかと思っていたのだけど……




「おい、てめえ誰だ?」



オレに背中を向けたまま、彼は静かにそう呟いたのだ。



それだけでも鳥肌が立ってしまう。



声だけでそんなになっていまうのは、オレが重傷なのだろうか?



初めてだ、こんなに恐怖を覚えるのは。

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