第38話
重傷者は救急車で運ばれたていった。
みくじさんと平静ではいられなくなったららも救急車で付き添っていった。
勿論、閉会式はなくなった。
観覧客の誘導は教師たちによって行われた。
「悪かった。大吉にも改めて謝りに行く。」
「下を管理しきれていなかった俺たちの責任だ。悪かった。」
麟太郎と銀聖が私たちに頭を下げる。
『芽は全て刈る。もうこんなことは御免だ。』
二人は誰の企みかを聞き出してケジメをつけ直してくれると約束した。
思ったよりも抑揚のない冷めた声が出た。
気絶から意識を取り戻し始めていた男たちを一瞥する。
ほとんどが二、三年。
一年は少しだけ。
まあ、今まで髑髏と鴉が治めていたところに生意気な一年が来て“生徒会”なんてものになって自分達を抑制し始めた。
尊敬するトップよりも新参の一年がでかい顔をするのが面白くない。
生徒会初仕事の体育祭で混乱に乗じて競技中に襲う。
計画的なのは直ぐに分かる。
しかし、今はそれよりも……ソワソワと落ち着かない二人を見る。
『病院、行こう。』
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