第39話
《?side》
『兄さん、あの人名前は何!?』
「教えない。」
『なんでよ!!ほんと嫌い!!もういい!!』
「お前はまた……大人しくしてろ。絶対何もするなよ。」
自分でどうにかしてやる!
胸を打つ高鳴り。目を閉じれば浮かぶのは死屍累々とも言える状況でただひとり悠然と立つ強くても哀しげな後ろ姿。
怒りと焦燥に染まる瞳。
凍える程の低く唸るテノールの声。
知りたい。欲しい。手に入れてみせる。
「はぁ……またややこしいことになりませんように。」
《?side end》
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