第101話

しかも柳生君ってば、いつにも増して怖いんですけど…。



ああ、恐ろしや。



そう思いつつ、オレは一歩また一歩と下がって行く。



それに従って、柳生君も、一歩また一歩とオレに近づいて来る。



…視線をオレから外す事なく。




足を歩く幅が柳生君の方が大きいからか、どれだけ遠ざかろうとも彼との距離は遠くなる事はなかった。



むしろ、近づく一方だ。



そしてまた後ろに下がろうと足を一歩下げたその時───











トンッ…────



もうここまでの合図がオレの背中から聞こえたような気がした。



そう…デカい木がオレの後ろにあって、オレの進行を妨げたのだ。





や、ばい…。



そう思った時には、もう既に遅かった。

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