第99話

なすがままに柳生君に引っ張られている途中に外にへと出たので、オレは柳生君が向かっている場所が特定出来た。



きっと前に招待してもらった秘密基地である裏庭に行ってるんだ。



秘密基地なくらいだから、きっと誰も知らない場所。



…邪魔が入らない場所だと彼自身が分かっているから。






そして思った通り、彼はオレを裏庭にへと連れて来た。



連れて来た瞬間に彼はオレから手を放し、背を向けたまま黙っていた。



オレは逃げようとすれば逃げる事も出来たが、もう何からも逃げないと決めたため黙って、柳生君の背を見つめていた。




場内は沈黙が続く。



どちらが先に話すかを待っていたのだが、風が待っていられなかったようで、オレと柳生君の間を通り抜ける。

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