第93話
そう地団駄を踏もうと右足を上げたその時───
「さっきまで安藤兄先生と喧嘩してたね、真野。」
どこから見ていたのかは分からないが、当夜はどうやらさっきまでの一部始終を見ていたらしい。
いや、喧嘩という喧嘩はしてないんたけど。
でも、ホスト教師は確かに怒ってた。
誰がどう見ても怒ってたよね。
反論しようとしたのだが、何をどう反論したらいいのか分からなかったのでやめておいた。
オレが黙った所為か、オレと当夜の耳には教室での騒ぎしか聞こえない。
周りはうるさかったが、オレらの間には沈黙が走った。
しかし、その沈黙に耐えきれなくなった当夜は溜息を吐いた後にこう言った。
「何を隠そうとしているのかは知らないけど…後で安藤兄先生に謝っておきなよ。
彼、本気で真野の事心配してたから。」
そう言って、オレの前を通り過ぎてどこかに消えて行った。
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