第81話

そっか…。



オレが現実から逃げてる間にも、みんなは心配してくれてたんだ。



そっか…そっか。



オレは溢れ出た涙を自分の袖の裾で拭こうとすると…






スッ…────



オレの目の前に黒いハンカチが伸びてきた。



反射的に顔を上げると、そのハンカチを差し出して来たのは……プリンちゃんだった。




「汚くねぇから、これで拭け。」



再度、オレにそれを受け取るように促した。



オレはプリンちゃんがハンカチを持ってるなんて意外過ぎて固まっていたが、言葉に甘えて受け取り、涙を拭いた。




「つかさぁ…」



拭いている途中に、プリンちゃんは何かが気に入らないようにオレの胸元を見ていた。



何か変なものでもあるのか?



そう気になって、オレもプリンちゃんと同じ視線に目を落とした。

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