第63話

「……。」



店主は私をジッと見つめたまま、何も言わなかった。



少しの沈黙が流れる。




とその時────






「創(ハジメ)。コーヒー淹れてくれ。」



急に現れたカラスさんによって、その沈黙は破られた。



「随分、早く終わったんだな。もう少しかかるものだと…」



「早く終わらせたんだよ。」



「…なるほど。」



何を早く終わらせたのかは、私にはさっぱり分からなかったけれど、それに意図があったのは分かった。



その意図も私には理解出来なかったけど。





「真野ちゃんは何かいる?」



「あ、じゃあ…カラスさんと同じものをください。」



そう言うと、店主は…いや、創さんは用意をすべく裏にへと入って行った。

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