第54話

数十分後。



とまぁ、それで今に至るワケだが…。



私はキョロキョロと周りを見渡した。



家がこの辺だといっても、私はこちらに来たばかりなので街に来たのはこれで三回目。



どれも全部カラスさん繋がりだけど。




私は隣を歩いているカラスさんをチラリと見上げた。



サングラスをかけている彼は普段よりもガラが少し悪い気がする。



しかも、ちょっと大人っぽい。






「…何か面白い事でもあるか?」



「へ?」



カラスさんはいきなり私に話しかけて来たので、私は肩をびくりと鳴らした。



サングラス越しなので、今どこに視線を向けているのかは分からないが、私に言っているのは分かった。



私にしか聞こえない声で囁いたから。

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