第11話

急なお出ましだったので、私は壁際まで行って…彼に向かって叫んだ。




「キャアアア!!幽霊出たああああ!!」



「お前…助けてやったヤツに対して、失礼過ぎるだろ。」




はっ!!もしかして、この人って……




私は彼かどうかを確かめるために、ゆっくりと近づいてみた。



漆黒の瞳に、少し無造作にされている黒い髪。



先程までの真っ黒な服装とはまた違い、灰色のジャージを身に纏っていた。



確かに服装やさっきまでの雰囲気は違うけど、彼の瞳を見て分かった。





ああ、彼こそ私が探していたカラスさんだって。





「ああ…カラスさん。」



私は安心して、肩の荷を下ろす。



いや、半分本当に幽霊だって思っていたのもあるけど……彼の隣は妙に落ち着く。

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