第9話
そして思った通り───
やっぱり…いた。
前と同じように涙を流しながら。
今は彼女はグッタリと俺に倒れ込むように、ぐっすりと眠っていた。
泣き疲れた子供のように。
俺はこいつの顔をジッと見つめた。
ああ、そうか。
こいつは似ているんだ。
“アイツ”に。
だから、こんなにも放っておけないんだ。
だから、こんなにも惹きつけられるのか。
先程までは、俺は彼女に抱きつかれていたのだが、今度こそ自分から抱きついた。
ああ、こいつ…あったかいわ。
俺は何年振りかの涙を誰も見ていない、この場所で流した。
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