第59話
数日寝ないくらい、なんてことないから平気平気。
帝と杏璃は大丈夫だったけど、どうしても他の人の気配があると寝れないんだよね。
身に染み付いた習慣だから仕方がない。
そして結局、両チーム部屋に集合したことで三人部屋がぎゅうぎゅうになってしまった。
「このメンバーで、集まってどうするの。」
『だって一ヶ所に集まれば楽に済むでしょ?』
「……酒は規則違反。」
「うげーこれだから生徒会長様は嫌いなんだよー。どうせ飲んだことあんだろ?」
今、私たちが囲んでいるのは大量の菓子やつまみや酒その他諸々。
コンビニで買ってきてくれたらしいのだが、さすがに酒は見つかったらただじゃ済まないと思うよ。
「大丈夫大丈夫。見回りこないからねー。」
「先生たちも酒盛りしてたもんなー。」
羅威と大門が我先にと缶の蓋開けて、炭酸が弾ける音がした。
「真白はジュースなー。はい、桃。」
「ありがとー!」
「紫苑ちゃん好きなの選んでいいよー。」
『うーん、じゃあこれ……』
確かに同じお腹の中で育ったけど、血を分け合ったけどもさ。
三つ子揃って同じもの選ぶことなくないですか。
好きなものも変わってないのか?
そういえば、私二人が今なにが好きとか聞いてなかった。
うん、ここは姉として弟のどっちかに譲ろう。
そう思って、次に選んだものに手を伸ばす。
「「『……。』」」
……まじか。
「ぶはっ!!ウケる」
「三つ子すげえな。」
「帝と杏璃好きなもん同じだったけど、やっぱ姉も同じなんだ。」
そんなに笑うことか?と思うけど、既に飲んでいるのかケラケラと笑い転がっている奴もいる。
『……ここは年齢順に、杏璃はこっちで帝がこっちね。』
第一候補を三つ子末っ子の杏璃に、第二候補を帝の前に置いた。
「そんじゃ、「「「かんぱーい!」」」」」
【神王】は神王同士で【天王】は天王同士で缶を合わせた。
ちなみに、【天王】メンバーは皆ジュースかお茶だった。
「同じ部屋で飲酒が行われているのを見逃してるのはもう飲んでるのと同罪だよねー」
「これは学校行事だ。ただ、君たちを注意は出来ても罰する資格が生徒会にはない。」
なんだかんだ会話はしているが、目に見えない溝はなくなるわけない。
対抗心とか、敵として見ている雰囲気はないんだな。
『帝と杏璃は好きなのとかないの?趣味とかさ。』
「趣味は特にないかな。帝はバイクとか車いじるの好きだよね。」
『ほー』
「普段人近付けない雰囲気出してるのに、他のメンバーがいじってるのとか見て我慢できなくて一緒になってやっちゃったりするよね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます