第58話

臨海学校2日目午前中は、博物館と美術館でお勉強。

そして午後は海水浴、夕方はごみ拾いをした。



「疲れたぁ~でも、今日こそは一番に寝ないもん!昨日聞けなかったこと、たくさんあるからね!」



『んじゃ、その前に私は風呂風呂ー』



「しーちゃん、大浴場行かないの?」



『だって恥ずかしいんだもん。』



「嘘つき。私も今日は部屋の風呂にする。」



「……じゃあ、私も。」



どうやら、昨日怒られて一人にならないようにきつく言われたらしい。

それにしても、“お姫様”っていうのは大変だな。

一人にならないように、守ってもらうしかないのか。



『真白って、なんでお姫様?やってんの?』



「え、うーん……よく分かんないけど多分、中学校の時から絡まれやすかったんだけど、お兄ちゃんがいつも助けてくれてたの。その時くらいからお兄ちゃんが入ってた族に顔出すようになって……それから?かな。お姫様とか、私何もしてないけど皆といるの楽しいから。でも、他の子は嫌みたいだよね。」



なるほど、納得した気がする。

帝と杏璃が真白と距離を取りながらも、突き放さない理由。

予想だけど、彼等は自分達が周りにどう評価されているか認識しているんだ。謙遜とかまどろっこしいものなしにして。

真白に向く目を軽減できる。

それだけではないだろうけど、色々考えた結果の態度ということかな。



『ふーん。楽しいなら良かった。それじゃ、第1回お風呂じゃんけんしまーす。じゃーんけーんぽんっ!』



じゃんけんの結果で順番は私、真白、透になった。

昨日の残りのお菓子や飲み物で乾杯して、夜更かしタイムがスタートした。

スタートして早々、真白と透のスマホが着信を知らせる。



「あ……なんか、大ちゃんが遊びに行っていい?って言ってる。」



「……私、凛に呼ばれたからあっち行こうか。」



『二人ともいってらっしゃーい。』



「しーちゃんいないと嫌だって。」



「凛が遠回しにアンタに会いたいみたいよ。」



『えーじゃあ、面倒くさいから両方呼んじゃえば?嫌なら来なくていいって言って。』



人数多いのも楽しいけど、女の子だけっていうの憧れてたのにな。

昨日出来たからいいよ。

【天王】メンバーは透といたいだろうし、【神王】メンバーは真白といたいよね。



『それか、透はあっちに真白はそっちに行けば私一人で寝れるんじゃね?』



「くそ野郎。」



『こら!女の子がクソなんて言わないの!』



「しーちゃん……私、部屋出た方がいい?」



『嘘です冗談ですごめんなさい。』



透からは冷えきった目を、真白には潤んだ目をされてしまった。

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