第7話
「うっうぅぅ……だ、大丈夫…です。ふぅっ!」
目があって一番に思ったことが、滅茶苦茶可愛いと言うこと。
顔を上げた女の子は、大きな目さらに大きく見開かれる。
うるうるしていて保護欲を掻き立てる。
小さな顔、少しぽってりとした唇。
こんなに可愛ければ、襲いたくもなるだろう。
それでも実際にやったこいつらは、クズだと思うけど。
泣いていたが、必死に大丈夫と伝えてくれた。
男たちは伸びているが、いつ目を覚ますか分からない。
女の子を見ると、膝から血が出ている。
必死に抵抗したからか擦り傷と、顔には殴られた跡がある。
女の子殴るとかとんだクソ野郎どもだな。
『とにかくここから離れようか。ちょっと我慢してね?』
「えっ!?きゃっ!」
『手当てする。』
ひょいっと女の子を持ち上げる。
彼女は震えていて、自分で自分の体を包み、震えを止めようとしている。
小動物みたいで可愛くて、安心してほしくて、肩をポンポンする。
そのまま、繁華街を外れた公園のベンチに彼女を下ろす。
持っていたハンカチを濡らし、傷口を拭く。
「っいたぁ!」
『ちょっと我慢して。』
彼女は唇を噛みながら、声を我慢している。
いい子いい子、と頭をポンポンと撫でて、絆創膏を貼っていく。
女の子が私の顔を凝視してきたから、言いたいことでもあるのかと思って、首を傾げて彼女を見る。
『何?』
「え、あ、あの……女の人だったんですね。凄く強かったし、声も低かったから……」
『女にしたら、身長も高いしね。』
軽く口角を上げて笑って見せると、女の子の顔が赤くなる。
熱でもあるのかと思って、おでこに触れると、女の子の肩が上がる。
『あ、ごめん。熱かと思って。』
「いや、だ、大丈夫です……。こんなに綺麗な人、見たことなくて……笑った顔も可愛くて……あ!ごめんなさい!」
私が綺麗?笑った顔が可愛い?
そんなこと、初めて言われたよ。
『いや……そういうの初めて言われたから……なんて言えば良いのか分からないから、何も言えないや。……あー。もう大丈夫。怖かっただろ?……こんなことしか出来なくて、ごめんな。』
「だ、大丈夫ですっ!あの……ありがとうございました!助けてくれて、しかも手当てまでしてくださって……な、何かお礼をさせてください!」
上目遣いで私を見てきて、きゅんとした。
こういう子を、“守ってあげたくなる子”なんだろうな。
そのまま勢いよく頭を下げて、何度もありがとうございましたと言っている。
彼女の頭に手を置くと、軽くタップする。
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