第6話

繁華街に出て歩きながら街を見てると、派手な格好をして自分を着飾った女や、女の肩に手を回して歩く男。

昼間は、昔の面影が残っていて、懐かしい気持ちになった。

しかし、夜になると派手な町になってしまうようだ。

もうすぐ繁華街を出る位の時、路地裏から゛声〝が聞こえてきた。

なんだろうと思って近いていくと、゛声〝の正体は、数人の男の声と女の声。

静かに近づいていく。

その間に、来ていたパーカーのフードを深く被る。

だんだんとはっきりと内容が聞き取れてきた。



「いやぁ!離してよっ!」



「おいっ!大人しくしろ!可愛いお顔が傷つけられるのは嫌だろ?」



「てか、こいつがあいつの女?」



「写真と同じだ。間違いねぇよ!」



「やめて!助けてぇ!」



女は泣きながら必死に抵抗している。

しかし、女の力が男に敵うわけもなく。

女のセーターとブラウスのボタンは、飛び散っていて、下着に手を掛けられていた。



女の子に優しくしなしないで、無理やりそんなことをする男に苛立ちが募る。

ばれないように静かにだけど、早足で近づく。

男たちの後ろから近づき、手前にいた男の背中に思いきり飛び蹴りをお見舞いする。

蹴られた男は数メートル飛び、壁に顔面を強打する。

女の子を囲んでいる男たちが、飛んでいった男を見て、目を大きく見開く。



『あんたらさ……そんなことして、楽しい?』



自然と低く唸るような声が出る。



「あ“ぁ?」



「てめぇ誰だよ!!」



「誰だ」って聞かれて、答える奴なんていないだろう。

その問いかけには答えずに、蹴り飛ばした男の隣にいた男の鳩尾に回し蹴りをする。

男は横に吹き飛び、そのまま地面に倒れ込んだ。



「こいつっ!なめてんじゃねぇよっ!」



そこからは、殴りかかってくる奴の鳩尾に的確に蹴りとパンチや蹴りを決めていく。



「てめぇ……何者だよ!」



女の子に馬乗りしていた男が、折り畳み式のナイフを振り回す。

ナイフを持つ手を蹴り上げ、顔に回し蹴りを入れる。

綺麗にクリーンヒットして最後の男も倒れた。

1分もしない内に全員伸びて終わってしまった。

あまりの弱さに吃驚して声も出ない。

男たちを避けることもせず、踏んづけながら女の子に近づく。



『大丈夫?立てる?』



安心させるために、なるべく優しく話しかける。

パーカーを脱ぎ、服がはだけている彼女に着せる。

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