第160話



「どこに笑う要素があった?」



『ご……ごめんなさいね。あんまりおかしなことを言うから。』



目にたまった涙をぬぐいながら謝っておく。

はあ、久しぶりにお腹を抱えて笑ったわ。



「二人の関係がいまいちまだ分かんな~い。」



『あら、簡単よ。私と仁は幼なじみで……親友なの。』



「親友……」



『ふふふっ…………私には仁がいないといけないの』



もっというならば、仁しかいらないのよ。



「あーあ……一心のアピール届いてねぇな~」



「いっくんどんまい。」



「ひか、勝手に諦めたら駄目だよ~。」



頭の後ろで腕を組む赤西昴と灰原一心に手を合わせるひか。



「あら、一心は姫のことが好きなの?」



「うん!告白してたー」



「この様子だとフラれたのね。」



ひなたさんもひかと共に灰原一心に手を合わせる。



「一心は長期戦も覚悟しているみたいよ~?」



『……はあ』



誰にもばれないように小さくため息をつく。



最初に思っていた゛仁との平穏な高校生活〝は、叶うことがないなと肩を落とす。

ひかと亮は気を許せているが、後の3人はまだ注意しないと。

【白銀】は、この学校以外にも人気があるらしい。

体育祭の応援に違う学校の生徒が応援に来ている。



「あ、昴。結構他校の生徒が見に来ているけど、大丈夫なの?」



「今のところはどこも~ただ南が変な動きしてるらしい~。」



「そう。」



「警戒するように連絡してあるから~」



何やら真剣な顔で話始めた赤西昴とひなたさん。

他校の生徒が来てるのが問題あるの?南?警戒?

何かあったのかな?



…………私には関係ないか。



「仁くんといっくん遅いね。」



『そうね。』



心配そうに私を見て、探しに行く?と言い始めた。

しかし、丁度1年生の亮の番が来て席を離れられなくなった。

応援はしていても、頭の中は仁のことばかり。

結果、亮が余裕で1位ゴール。

続いて2年生の黄崎梓の番になる。

私は探しにいこうかな。

ひかは黄崎梓の応援をしている。



席を立った時、赤西昴が自分の携帯を私の目の前に出す。



そこには灰原一心からのメッセージが来ていた。



──────────────



「一心。仁ちゃんといるの?」



「ああ。」



「二人でお話?」



「すぐ戻る」





─────

──




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