第154話
この状況を見て、緑川たち男4人は吃驚して目を見開いていた。
灰原は相変わらずの無表情だったけど、驚いているのは極々僅かな表情の変化で分かった。
凄く一瞬だったけど。
すぐに切り替えた黄崎がひなちゃんに聞く。
「ひなたさん、二人とは知り合いなんですか?」
「ええ、そうよ。」
淡々と答えるひなちゃん。
ひかの幼なじみだから、やはりここは知り合いなのだろう。
次に気を取り直して赤西が聞く。
「いつ会ったの~?」
「この前、ひかと3人でお泊まり会してた時に、ね?」
ここで俺に振るんですか。
灰原と黄崎からは安定の睨みと、ぎょっとしたような緑川と目を見開いて俺を見る赤西。
俺のこと男って思ってるから、その反応は間違いじゃない。
「どういうことですか?」
「3P~?仁ちゃん意外~っ!なんで俺も呼んでくれなかったの~?」
3Pって?
首を傾げながら赤西を見る俺を見て、ぎょっとする赤西。
「仁ちゃん分かんなねぇの~?えっとね……いでっ!何すんだよ~亮ちゃん!」
痛そうな音と赤西の反発する声。
赤西の頭を思いっきり叩いた緑川は、顔を真っ赤にしている。
「そ、そんなことひかと姫がいるのに言おうとするなよっ!」
「別に大丈夫だろ~?二人とも知らないの?」
「何てこと聞くんだよ!場所をわきまえろ!」
「亮は意味分かるんだ~……もしかして経験済み?ああ、そういえば一時期遊んでたしな~亮ちゃんは!高校入ったら辞めたよね~なんで?」
「昴だけには言われたくねぇっ!か、関係ないだろ!」
顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。
もう訳が分からないから無視して女子三人とお喋り。
「仁は何に出るの?」
「仁は仮装レースと借り物・借り人競争と二人三脚、あとリレーと騎馬戦よね。」
ひなちゃんの問いかけにいつものように姫が代わりに答えてくれる。
「あー!ひかと一緒に二人三脚走るんでしょ?この子足遅いけど大丈夫?」
「ほ、放課後練習したもんっ!きっと大丈夫っ!」
頬を膨らませてひなちゃんに反論するひか。
確かに放課後練習したけど……
「三回しか練習してなかったわよね?」
「えー!大丈夫なの?それ。」
「が、頑張るもんっ!転ばなければ!」
正直言えば大丈夫じゃない。
練習は散々だった。もうゴッロゴロ転びまくりである。
お風呂に入ったときにアザの量にぎょっとして声をあげたら、丁度洗濯物を置きに来た兄貴が心配して風呂場に乗り込んでくるハプニングもあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます