第150話



「今日来てくれる先代は、一代前の総長と二代前の総長と幹部方!特に二代前の総長は、歴代最強って言われてて、喧嘩も強くて頭も切れるんだ!だから、他の族からも恐れられてたんだ!どんな事情を持ってる奴でも受け止めてくれるすっごく器のでかい人なんだ!あんな人になりてぇよっ!」



「ふーん。わざわざ後輩の体育祭に応援に来てくれるなんて優しいのね。」



「んー、妹さんがこの学校にいるらしくて、俺たちはついでみたいな感じだな!」



ついでってそれは嬉しいのか?

でも、尊敬できる人がいるっていいな。

俺の尊敬する人は兄貴と叔父さん…………それから父さん。



「二人にも紹介するよ!」



「ふふふっ、楽しみにしてるわ。」



緑川とひかのキラキラしている顔を見たら、俺も少し興味がある。



校庭について整列して待っていると、司会がマイクを使って話始めた。



「これより、北高校体育祭を始めます。まず始めに理事長先生のお話です。理事長先生、よろしくお願い致します。」



叔父さんが前に出るとぼそぼそと女子の話し声が聞こえてきた。



「理事長やっぱかっこいい~!」



「何歳なんだろう?若いよね」



「結婚してるのかな?」



「何、狙ってるの?……不倫?」



「無理でしょ!ははっ!」



「からかわないでよ~」



え、叔父さん狙われてるの?

確かにルックス良し、性格は紳士で社会的地位も良いから狙われやすいんだな。

41歳独身だから、不倫にはならないし年の差とかいいと思うけど。

さすがに自分と同じ歳の彼女がいるのは嫌だな。

彼女に嫉妬するかもしれない。




「皆さん、おはようございます。天気に恵まれて、絶好の体育祭日和になりました。各々羽目を外し過ぎないように良い思い出を作ってください。くれぐれも怪我や喧嘩の無いようにね。頑張ってください。」



終始にこやかな笑顔で話を終えた叔父さんは、自分の席へと戻っていった。

叔父さんの後ろには吏王さんが立っている。

どうやら体育祭は見学していくみたいだ。

頑張らないと、手を抜いたりなんてしたらバレる。



「理事長先生、ありがとうございました。それでは、プログラム1番、準備運動。」




準備運動が終わると、其々クラスの応援席へ移動した。

自分の席はあるものの、皆結構バラバラに座っている。クラスも学年も関係なくなっている。

自分の荷物を無くさないようにしないといけない。

携帯と飲み物だけだけど。






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