第139話



「何の話してたの?」



「仁くんのお兄さんの話!姫は会ったことある?」



「ええ、あるわよ。」



ひかが興味津々で身を乗り出して聞いている。

目がキラキラと輝いている。



「どんな人?仁くんは似てないって言ってたけど。」



「どんなって……優しくて紳士で何でもできる…………シスコンね。兄妹って言われると似てるかな。目とか特に。」



そうなのか?

自分だとよく分からない。

それでも、兄貴と似てるって言われるのは凄く嬉しい。



「へ~!会ってみたいかも。……こういう話、いっくんたち以外とするの初めてだから楽しいねっ!」



「ふふふっ……ひかのお姉さんは?どんな人なの?」



俺も気になっていたから、良い質問だ。



「お姉ちゃん?んー……サバサバしてて、凄くしっかりしてる人かな~。明るくて人に好かれる人。私とろいからよく怒られちゃうけど、本当は優しくて……憧れの人なんだ!へへへっ!なんか照れるね。」



頭を掻きながら照れ笑いしているひか。

彼女の話を聞くと、俺の方が会ってみたくなった。



「サバサバってひかとは対照的ね。顔は?似てるの?」



「いやいやっ!お姉ちゃん妹の贔屓目なしですっごく美女でスタイル抜群なんだ!私とは胸も……対照的で……う~!」



自分の胸に手を当てながら唇を尖らせている姿は、守りたくなる小動物みたいだ。

頭を撫でて、少しでもフォローしようと口を開く。



『…………仲間』



少し頬を染めた彼女は、ゆっくりと俺の顔を見上げてから、その視線を下へ。

俺の胸を凝視してから



「それ!慰めになってないよ~っ!う~!」



とツッコミを入れられて、俺まで二次被害を食らった。



身長は未だに伸びている俺は、胸だけは全くと言っても良い程平らなのだ。

身長が高いのは気にしない。

しかし、女としてやはり胸が欲しい。



「……どんまい。」



そう言う姫はDカップと、俺たちとは比べられない。

比べるのが申し訳ない。



俺とひかは姫の胸を凝視して、肩を落とすしかなかった。

そんな俺たちに暖かい目を向けた姫は、話題を変えようとパンッと手を叩いた。



「……それより、こういうのをガールズトークって言うのかしら?」



「やったことないから分からないけど……そうなのかな?ガールズトークと言えば……恋バナ?」





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