第123話
「ひか」
後ろから幼なじみの声が聞こえて振り向くと、すぐ近くに4人がいた。
わしゃわしゃと頭を撫でられて、髪の毛がグシャグシャになったが嬉しく笑ってしまった。
「姫乃」
姫のこともわしゃわしゃと頭を撫でるいっくん。
真似して私も姫の頭を撫でる。
「チッ」
それを見たいっくんが舌打ちをしたが、いっくんの舌打ちなんて聞き飽きてるから、今更ビビらないよ。
「ふふふっ!」
『へへっ!』
笑い合う私たちをいっくんたちが優しく見守ってくれていた。
そのまま今日に戻ると、
「「「「きゃあぁぁぁぁっっ!!!!!!」」」」
「なんで【白銀】の皆様が?」
「いやぁん、今日は2回も会えるなんてっ!」
「昴様~!今夜お相手してくださぁい!!」
「梓様!好きです!」
「亮くん、おかえりなさぁい!可愛い~」
「一心様ぁ…………っ!」
女子からの熱い歓迎の言葉と黄色い声。
最後のいっくんを呼んだ子なんて、鼻血を出して倒れた。
バタバタと倒れる音が聞こえる。
モテるって言うのも大変なんだね。
仁くんの席を見ようと背伸びをするが、女子に囲まれていて見てない。
「じーんー!」
姫もどうにか抜け出そうとしていて、大きな声で仁くんに呼び掛ける。
しかし、その声に答えは帰ってこなくて「もー!」と言って謝りながら人を掻き分けていく。
「仁!起きてー!」
姫が通った道から二人がよく見えて、姫は机に突っ伏して仁くんの耳元で叫んでいた。
道が塞がれないうちに、そそくさと後を追う。
「…………ん?」
掠れた仁くんの声は少し不満げに感じて、確実に叫ばれたからだろうと分かる。
寝起きのレアショットに、さっきまでいっくんたちを囲んでいた女子も、仁くんを見て顔を真っ赤にして鼻息が荒くなっている。
「もー!なんで寝てるのよっ!お腹すいた!ご飯食べましょ?」
「ん……姫?」
「ああ、大丈夫よ。ありがとう!」
「ん」
そんなことも気にしない子のお二人は、カレカノ?と聞きたくなるような甘い空気を漂わせていた。
寝ぼけているのか、今まで見たことのないふにゃっ笑いながら姫の頭を撫でる。
それにまた鼻血を出し倒れる人が続出しました。
《ひかりside end》
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