第115話



「妹さんのこと、紹介してほしいです!」



「あっ!俺も~」



先程まで寝ていたひかりちゃんが元気よく手を上げ、それに便乗して昴まで手を上げる。



「駄目に決まってるだろ?」



『龍、止めても無駄だ。俺は張ってでも行くよ。』



「いいじゃないですか。龍さんも来てくださいよ。本当は自分も行きたいんじゃないですか?」



真守が余計なことを言う。



「行く」



龍よりも先に虎が真守の問いかけに答えた。



結局、龍も行くと言うと、洸雅や他の奴等も俺も俺もと手を上げる。



…………お前ら仕事は?



『えっと……紹介するよ。』



「あいつ口下手だからなー。ダチになるのは難しいと思うがな。」



「「「「あ~」」」」



そこにいた全員が腕を組んでうんうんと頷く。



「そ、そんなに……ですか?」



「友達になれるかな……?」



亮太とひかりちゃんが顔を見合わせて、不安な顔をする。



「大丈夫だろ!」



真守がにやにやしながら二人を励ますが、絶対何か裏がある。



その証拠に、俺たちを見ようとしない。



問いただすのも疲れた。

どうせあとで分かることだ。









少しして明日も仕事がある奴等を起こし、学校のある後輩たちには朝ご飯を作り、6時頃には皆帰っていった。



『体育祭頑張れよ?……気を付けて帰れ。』



「はい。今日はありがとうございました。」



「あ、ありがとうございましたっ!」



礼儀正しい梓に続いて、お礼を言って帰っていく。

片付けと営業の準備する。



あいつらなら、仁のことを受け入れてくれるだろう。



仁の朝御飯を用意していると、2階から目覚まし時計の音がした。

高校に入ってから、しっかりと学校に通うようになった妹を思うと嬉しくなる。

色んな人と関わって、広い世界を見てほしい。



鼻歌を歌っていると、2階から降りてくる足音が聞こえた。



「おはよう、仁。」







《恭side end》





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