尋問

第108話



《龍side》



俺は今、背後に悪魔を背負っている二人に尋問されております。



そして、尋問と言えば正座ですよね。

俺は正座しながら、悪魔二人に見下ろされている。



『無罪です。』



「それを判断するのはお前じゃない……俺だ。」



普段の温厚な優しさなど皆無な親友。



「話せ」



いつも喋らないのが嘘のようにすらすらと喋る片割れ。



「おら、吐け。」



ここは恭の部屋だ。

扉の前には悪魔が二人。

逃げ場はない。



一度外に出たかと思うと、すぐに帰ってきて、様々な誘惑を俺に出してきた。

例えば仁の秘蔵写真とビデオ。



すっごく見たい。

虎も見たいらしく、俺の痺れてきた足を定規でつついてくる。



これがまた痛いのだ。



無心で耐える。



「言え」



それでも口を開かない俺を見かねた恭は、筆を取り出した。

それを虎と二人で俺に向ける。



…………まさか。



両親と幼なじみである二人しか知らない俺の2つある弱点の内の1つ。



────────゛くすぐり〝だ。



大の苦手である。



筆を構えると



「龍、言うことは?………チッ………虎、行くぞ」



頷いた虎を見て、同時に俺の足の裏と脇、首の後ろ、腹、耳をこしょこしょとくすぐられる。



『っくっ……うくっ……ははっ……くぅ……はははっ……』



必死に抵抗して逃げようとしたが、自分と同じくらいの大きさの男二人に勝てるわけもなく、言ってしまおうかと迷った。



しかし、言えばこの二人のことだ。

確実に手加減なしで袋叩きにされる。



長年一緒にいるのだ。

ぼっこぼこにされる。



だが、限界だった。

ついには、真新しいビデオカメラを取り出した恭は、



「恥ずかしい姿……撮られたくねぇだろ?」



本気で悪魔だと思った。



『い、言います。言います!』



「最初から大人しく言ってればいいんだよ。」



…………虎てめぇ覚えてろよ!



『えっと……どこから話せば』



「全部」



「最初から」



『はい……』



悪魔二人の顔を見ないように、さっきの仁の部屋でのことを話し始めた。






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