第107話



「えー!龍さんが年下に手出したりしなさそうですけど……年上からモテそう。」



「亮ちゃ~ん!分かってないな~。龍さんのあの兄貴肌は年下女子を可愛がりそうだろ?上からも下からも両方からだろ?」



…………さすが昴。男女の関係に対する洞察力はずば抜けてる。

しかも、その通りなんだよっ!

あいつは昔からの年上からも年下からもモテていた。

いや、ここにいるメンバーは皆モテてたけど……。



龍と虎は仁一筋。

さすがに健全な男子高校生ではあったから経験はあるだろうが……。

そんなことはどうでもいい!



今は仁が優先だ!

虎も行こうとしたら、真守がまたまた絡んでくる。



…………何なんだよ!行かせろよ!



「恭さんは心配しすぎですよ~。龍さんなら大丈夫ですって!」



あいつが一番大丈夫じゃねぇよ。

虎も大丈夫じゃないけど、あいつには仁に前科がある。



「確かに重度のシスコンですね。妹さんは何歳なんですか?」



『高一。15歳だよ?』



…………それがなんだよ。



「あー……微妙なラインですね。」



「何の?」



「手を出すライン。人によるけど、まあヤれるラインですね~」



昴に言われて、そうなのかと思い冷や汗が出てきた。



「えっ!どこ校ですか?」



『北校』



「同じなんですか?……会ったことあるかな?」



真守を見ると、にやっと意味深に笑っている。



気になるけど、そんなことよりも昴に言われたことが離れなくて、無理矢理にでも真守の手を振り払うと、店の奥へと進む。

後ろから虎も着いてくる。







丁度2階に上がった時、仁の部屋から龍が出てきた。



『仁は?』



「おう!寝たぞ?なんかベッドから転げ落ちたみたいだ。」



何故か顔半分を手で覆い隠す龍。

虎と共に龍の手を剥がすと、頬が赤く染まっていて、



「ちょっ!やめっやめろっ!」



俺の部屋へ連行して、尋問タイムスタートである。



『でけぇ声出すんじゃねぇぞ?……龍、素直に答えることが身のためだぞ?』



龍は先程まで赤かった顔を真っ青にして口の端をひくつかせている。



「お、落ち着け!……なっ何もない!何もしてない!」



「……それをこれから聞くんだろ?」



虎の背後に悪魔が見えた。

さらに龍は慌てだし「話せば分かるっ!」と抵抗する。




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