第105話



まだしょんぼりしている真守を励まして、また回復して酒を注がれた時。



カランカラン、と来客を知らせる鈴が鳴った。



「こんばんわーっ!」



先陣を切って入ってきたのは元気な緑色の頭の後輩。



「こんばんわ~」



「……こんばんわ~~」



「こんばんわ。盛り上がってますね」



続いて色気ムンムンの黒っぽい赤髪、ゆるいしゃべり方の銀髪、敬語の黒髪金メッシュが入ってきた。



「こんばんわ」



「えっと……こんばんわ!」



最後に無表情な金髪と知らない女の子が入ってきた。



『いらっしゃいませ~!ごめんな?先に始めてるんだ。』



「お邪魔します。これ、つまみになりそうなもの買ってきました。」



「お!サンキュー!お前らも座れよっ!」



緑と黒髪金メッシュが大きな袋を渡してくれた。

それを受け取ると、龍が手招きする。



『乾杯』



そしてまたどんちゃん騒ぎが始まる。

今日のこの集まりは俺たちが入っていた【白銀】と言う族の集まりである。



さっき入ってきたカラフルな奴らが俺らの2代下幹部たちである。

ちなみに、語尾に゛~っすよ〝と仁のデリケート問題で発言しまくってた奴が俺たちの1代下の後輩───日向 洸雅。

しかも、そいつが総長だった。

任せたのは俺だか、普段ふざけたことばかり言っていても、いざという時は冷静沈着、こんなに頼もしい奴はいないと思うくらいに頼りになる。



俺たちの代は、俺が総長、龍が副総長、虎が特攻隊長、真守が親衛隊長、洸雅が情報担当だった。



今は族に関わることはないが、可愛い後輩だ。

たまに呼んで、皆で喋るだけの会をしている。



『一心の隣の女の子は?初めましてだね。』



そう言って、金髪の一心の横に座る女の子に視線を向ける。

口を開いたのは、黒髪金メッシュの梓。



「俺たちの幼なじみで、今は姫って立場なので連れてきました。皆さんに紹介しようと思いまして……」



『そうなんだ。俺は恭弥。よろしくね?』



「は、はい!よろしくお願いします!」



ゴンッ



さっきの真守のように額をテーブルにぶつけてしまった。



「いたっ……ご、ごめんなさい!!」



また額をぶつけそうな所を、梓が手でギリギリ阻止していた。



……ドジッ子?



仁や姫ちゃんを普段見ている分、初めて見る系統の女の子だった。

あの二人はクールだからね。





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