第98話
「わ、私……足遅いよ?」
「えー?男の尻追いかけるのぉ得意でしょ?」
「あははっ、確かに~!」
「っっ!そんなことっ……してない!」
「おい!ブスども!ひかりさんに謝れよっ!」
ギャルとその仲間たちがひかを標的にして言いたい放題言い始めると、クラスの【白銀】のメンバーと思われる奴らが女子に突っかかる。
「は?お前も人の顔言えんの?」
「あ゛あ?」
「まあまあ、お前ら落ち着けって。こいつらも謝るからさ……ひかに謝れよ?」
男子と女子の言い争いに、緑川が間に入った。
しかし、あの温厚な緑川もひかへの暴言にキレているようで、どっから声出してるの?ってくらいの低い声で言う。
「っ!亮さん!」
「亮さまぁ~ごめんなさぁい」
「……俺じゃなくて、ひかにって言った。」
「…………青沼ちゃんごめんねぇ?」
全然悪いと思っていないよ。
笑ってるもん。睨んでるし。
「う……うん」
逆にひかが俯いてしまった。
ポンポンとひかの頭を撫でる緑川。
それもまた、女子たちを刺激している。
「ひかよりも、伊東さんたちの方が男の尻追いかけるじゃない。そんなに言うなら、貴方たちがやれば良いんじゃない?」
思ったことを言ってしまう姫のそういうところ好きだよ。
でもね、次は姫に矛先行くから危ないよ。
「は?あんた調子ノッてんじゃないわよ?白石くんと一心様といるからって!あんたなんて顔だけよ!」
「仁、私顔を誉められたわ。」
姫よ……煽ってる煽ってる。
相手般若になってるから。
…………その勇ましい所も好きだけどね。
『……姫好き』
「ええ、ありがとう。私も仁のこと好きよ?」
『ん』
「……おいおい!そこイチャつくな!」
…………うるさいな、緑川。
てかさっき灰原の名前出てきたけど、言うほど姫は一緒にいないよ。
女子たちは、姫とひかを睨み付けている。
怖い怖い。
てか、そんなに唇噛むと血出るよ?
あ……血出た。
「え?」
「きゃあっ!」
彼女たちの中の一人に近づき、唇から出た血をティッシュで拭き取ろうとしたが、上手く取れなくて、その子の顎を上に向けさせて取った。
『血』
「えっ!あっ!は、はい!ありがと……ございまっ……」
数人が鼻血を出して倒れてしまった。
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