第91話
制服に着替えて、姫と下に降りる。
「おはようございます!」
「おはよう!体は大丈夫?」
『……はよ……ん』
「顔色悪いから無理しないでね。朝ごはん出来てるよ!」
ご飯も残さず食べれて、姫と元気にいってきますと言って家を出た。
「仁。なんか顔色悪いわ。保健室行く?」
『……ん?』
顔色悪いのか?
俺的には特に何も感じないけどな。
姫は心配症だな。
「おはようっ!白石くん!」
「体調良くなったの?」
「きゃあっ!仁くんだぁ!」
「顔色悪いよぉ?保健室連れていこっかぁ?」
知らない女子生徒たちから話し掛けられる。
ちなみにこれは道でだ。
学校についてからはもっと凄かった。
逃げるように教室に入ったが、
「白石大丈夫か?」
「無理するなよ?」
「仁く~ん!はるかがぁ看病するからいつでもぉ言ってねぇ?」
「ちょっと!抜け駆けすんじゃないわよ!」
「仁くん!大丈夫?」
「仁くんいなくて寂しかったぁ!」
クラスの男子と女子ともに話し掛けられ、揉みくちゃにされそうなところを姫がそれとなく助けてくれた。
そそくさと席につき、ふぅと息を吐く。
何故話したこともないのに心配されてるの?
今だ教室の前では言い合いが行われている。
それを他人事のようにぼーっと見ていると、廊下が騒がしくなった。
「ちょっと!邪魔よっ!仁くんが登校したって聞いたんだけど、通してちょうだい!」
先輩十数人が言い争うクラスメートの間を割って、俺のところに来る。
「仁くん!今日は体調良くなったの?……顔色悪いわ!お姉さんが看病しようか?」
……やめてください。圧力が凄いです。
まず、どちら様ですか?
鼻息が荒いのと、目がギラギラしていて凄く怖かった。
そして顔が近い。
「すみません。先輩方、仁が困っているのでもう少し離れてあげてください。」
「はあ?あんた我が物顔で仁くんの隣にいるけど、何様のつもりよ。あんたなんて不釣り合いよ。」
それに続くように、姫への暴言を吐き出していく先輩。
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