第63話



「どっちだと思いますか?」



姫も慣れたもので、にっこりと笑って返す。



「えっ!えー…………つ、付き合ってない?なんか………お、幼なじみって感じがします。」



「ふふふっ、正解です。南雲先輩鋭いですね。」



「そ、そうですか?………あ、ありがとう?」



これが癒し系ってやつか。



じっと南雲を見ていると、俺を見て、視線をさまよわせたと思ったら、ふにゃっと照れたように笑った。



うん、可愛い。

知らない内に頭を撫でていた。



「えっえっえっ!?あ!あのし、白石くん?」



驚き方が女子。

ほんのり頬が染まるのですら、可愛い。



もうそのギャップにきゅんきゅんしてしまう。



思わずふっと笑いが出ると、俺のことを上目遣いで見ていた南雲はさらに頬を染めた。



「こらこら、白石くん。南雲くんが困ってるだろ?」



「仁、色気を振り撒きすぎよ?」



『ん?』



困ってたのか。照れてるんだと思ってた。

ごめんごめん。



撫でていた手を離して座り直した。



「じゃあ、気を取り直して。白石くんと青井さんにはこれから1ヶ月間だけだけど、体験として入ってもらうよ。体験と言っても、役員同様仕事もしてもらうから。ああ!でも、難しいことは頼まないよ。白石くんは僕と雅の補佐をしてもらおうかな。青井さんには南雲くんと黒木さんの補佐をしてもらおうかな。……それじゃあ、今日からよろしくね?」



「…………よろしく」



「よろしくお願い致しますっ!」



「よ、よろしく……お願いし、します!」



これは此方も言わないといけないのか。



「よろしくお願いしますっ!」



『………よろしく、お願いします。』






こんな感じで、生徒会体験がスタートした。




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