第51話
「ええ、二人おります。生徒会長と副会長の双子なのですが、もうお会いしたようですね。」
「はい。」
「どうだった?吏王の子供たちは。」
叔父さんが少し身体を乗り出して聞いてくる。
「会長は、隙がなくてしっかりとしてましたが、時々のほほんとしていました。天然でしょうか。副会長は、仁と似ているような気がしました。口下手な所とか。」
どうやら俺と同じことを思っていたようだ。
そういえば、姫にはまだ言ってなかったな。
『……副会長、気づいてる。』
「え?何を?」
姫は首を傾げて俺を見つめる。
『……俺が……女ってこと。』
これには、3人とも目を見開いた。
俺も驚いた。それよりもあの時は焦ったけど。
「な、なんで?」
『ん』
俺も知りたい。何故分かったのか。
あの時は聞けなかった。
理由を聞かないといけないな。
この格好も改善が必要かもしれない。
「こんなこと、初めてだよね。スカート履いてても間違われたことあるのに。
でも、来週からは生徒会に1ヶ月体験として入るし、
その時にでも聞こうよ!」
『ん』
姫の言う通りだ。会う機会がある。
その時にでも、聞けば良い。
彼女が気づいていると言うことは、会長も知っているのか?
「えっ!二人とも生徒会に入るの?」
「はい。体験ですけどね。」
「何故、そのようなことに?」
姫はさっきの新入生歓迎会の食事会で会ったことを、二人に話した。
「そうか。」
「そのようなことが……しかし、大変なことになりましたね。」
「そうだな。」
『ん?』
「大変って……どういうことですか?」
「ああ、姫に好意を持っている男は【白銀】っていう全国No.1の暴走族の総長だよ。その総長に、「俺の女になれ」って言われたら、どうなると思う?」
あれが総長?自己中誘拐犯野郎が?
てか、No.1ってなんだ。誰が決めてんだよ。
あいつを思い出しただけで、イライラしてきた。
『……狙われる。』
「ああ。顔も良い、【白銀】総長のブランドもある。モテるモテる。……つまり、奴に好意がある女どもが黙ってない。このことがどんどん広まれば、敵対してる族にも狙われるだろうな。しかも、大勢の前だった。顔がバレてる。」
まじか。そうか。そうなのか。
どうにかしないといけない。
『……潰すか。』
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