第11話

たくさんのクラッカーの音と、男たちの野太い声。

カフェの中は飾り付けされていて、大きく゛入学おめでとう〝と書かれた模造紙が貼られている。



姫と二人、その場でフリーズしてしまった。

頭が動かない。



「仁!姫ちゃん!入学おめでとう!!!」



「姫ちゃん、制服似合ってるね~」



「サプライズせいこーう!!!」



え?サプライズ?

そのまま男たちにもみくちゃにされそうだったところを兄貴の「おい!」と言う声に、助けられた。



「仁、姫ちゃん!おめでとう!」



にこやかに笑う兄貴。



「仁、姫も!おめでとう!せっかくの高校生活楽しめよ?」



ニカッと歯を見せて笑う龍ちゃん。



「坊、嬢。おめでとう。」



ふわりと微笑む虎くん。



「あっ!ありがとうございます!!!」



驚いていた顔を笑顔にした姫が皆にお礼を言う。



「「「「「「「おうっっ!!!!!!」」」」」」」



へへへっと兄貴たちがはにかんでいる。



やっとフリーズが解けた俺は照れくさくて、柄にもなく顔が熱くなる。



『………りがと』



「「「っ………おっおうっっ!!!」」」



「「「「………萌えっっっっ!!!」」」」



兄貴と龍ちゃん、虎くんは分かる。

でも、何故頬が少し赤い。

あと他のやつの萌えの意味が分からん。

鼻を押さえるやつはどうしたんだ。

顔も赤い。

姫まで頬を染めていた。

皆………遂にイカれたか。

御愁傷様だな。

憐れんだ目を向けておく。



「「「「っっっ……ツンデレきたぁぁぁ!!!」」」」



「「「『……うるせぇ。』」」」



騒ぐ男たちに、俺と兄貴と双子は冷たい目で睨む。

男たちは平謝りをした。

それからは、大量の食べ物とケーキを皆で食べる。



照れて素直に言えなかったが、すごく嬉しかった。

ありがとう。





《仁side end》

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