第144話
その間にも彼は私の指を視感している。
……は、恥ずかしいんですけど。
「9号か。」
「え?分かるんですか?」
「俺を誰だと思ってやがる。」
そう言い放って、蘭勝さんは私の腕を下ろした。
……けど、放してはくれない。
え、別に指のサイズ分かったんだからよくない?
「こんなの、どうだ?」
見せてきた指輪は少しデザインが派手な感じなもの。
……別に彼にはめてほしいわけじゃないもの。
「……嫌です。」
「お前、マジで分かりやすいな。」
そう言って蘭勝さんは私の手を離して、店員さんと何かを話し始めた。
―――…もう、何なの。
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