第145話
私は蘭勝さんを一睨みしてから、ケースの中にしまってある指輪を見て行く。
……綺麗なものばっかり。
あ、このシンプルなデザイン、砦に似合いそうだなー。
そう思っただけで、砦に会いたいと思ってしまう自分がいる。
それが悪いわけではないけど、蘭勝さんがいる手前………少しだけ罪悪感に苛まれる。
……自分が悪いわけじゃないのにね。
溜息を吐いて、ケースの中に入っているソレを見ていると、蘭勝さんは後ろから声をかけてきた。
「決めといた。……帰るぞ。」
「……え、はい。」
普通、そういうのは二人で決めるもんなんじゃないのかな?
そう思ってしまうのは、あまりにも蘭勝さんが永遠につけるものを適当に決めてしまうから。
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