第128話

心底参った顔をしている蘭勝さんに、もしかしたら色々と一さんにやらかされているのかもしれないと気付く。



………まあ、確かに一さんって自分が失態を犯しているのに気付かずにそのままスルーしちゃおうっていう感じの雰囲気、持ってないことはなさそうだしなー。



「はいはい。今度は弟君がいるときに訪問するよー。ばいばーい、妹ちゃん。」



「あ、はい。わざわざありがとうございました。」



とお礼を述べたものの、彼がこの部屋に着た理由を聞くのを忘れていた。



……彼、何しに来たのかしら?




「座っていいか?」



そんなことを考えていた間にも、蘭勝さんは既に部屋のソファの前にまで来ていた。



―――…そう言われて、断るのも何だか申し訳ないので頷いておく。

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