第127話

彼も一さんと同じように、ノックをせずに入ってきた。



……全く、私が着替え中だったらどうするつもりだったの?



そんなことを言う空気でもないので、あえてそれは避けるけど。





「あらー、もう来ちゃったのー?弟君がここに来ないことを見越して、ここに来たんだけどー。全く、迷いすぎたのかなー?」



「不用意に近づいたらどうなるか……教えといたよな?」



蘭勝さんはドアの前に立ったまま、一さんを睨みつけている。



一瞬、殺伐とした空気が流れたかと思いきや、へにゃりと一さんがその空気を壊す。




「まあ、大目に見てよ。お兄様でしょー、俺。」



「お兄様でもやっちゃいけねえことくれえあるだろーよ。勘弁してくれ。」

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