第109話

―――…チッ、今それどころじゃねえっつーの。



そう思って視線を外した時、彼はもう一度そこを二度見した。






見たことのあるソレに、彼は溜息を吐きたくなったが……脅されているもう一人の男を見て、目を見開いた。



砦は彼らがいる場所に足早で向かうと、脅していた方のソレをしている男が砦の方に目を向ける。



……睨んでいると言った方が、正しいかもしれない。






「…………」



「お前、二神修誠。」



ソレとは鉄マスクのことで、いつものように暑苦しそうだ。



―――…いや、そうではなくて。




「……コイツと知り合いか?」



「………」



修誠はそんな言葉にも反応を見せず、脅していた方の男の胸倉をすっと離した。

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