第108話

そんな一方で、学校のHRがそろそろ始まる時間帯になった頃だ。



砦は繁華街を歩いて、幸村が担当していた情報を頭で復唱しながら歩いていた。



蘭勝の兄貴が渡瀬家にいるということやその家族関係もようやく掴めた所。



―――…まあ、一晩だからこれくらいだろうな。






『髑髏』は情報屋でもあったので、今敵である彼以外のヤツが一晩でそこまで情報が集められるはずもないことは砦にも分かっていた。



………彼にとってはとにかく紗綾と蘭勝がどういうことになっているのか知りたかった。





繁華街は朝は人があまりいないので、通りやすい所為か――…ふと目が裏道にへと向く。



誰かが裏道で人を脅しているような場に遭遇してしまった砦。

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