第74話

隣にいる蘭勝さんに知られてはまずいので、慎重に慎重に。





「四谷さん、以前私に本を貸してくださいましたよね?」



『本?……千歳の家でか?それとも修誠ん家か?』



「……えっと、修誠さんのお家で見かけたものなんですけど…、あれを明日中で構いませんので、何冊か私に届けてほしいんですけど。」



『はあ?何で?』



しばらく、学校へ行かないというのだったら、明日から暇だ。



本でも読まないとやっていられない。





「……また、監禁されるんですよ。」



「軟禁の間違いだろ~?訂正しとけ。」



“俺は鳳凰みてえな趣味はねえ”



隣にいた蘭勝さんが口を挟んで来て、四谷さんにもそれが聞こえたらしく電話越しに笑った。

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