第73話

嬉しかったのだけど、それを表に出さないようにいつものようなトーンで四谷さんに話しかける。





「本郷ですが。」



『あ?本郷サン?』



流石に知らない電話番号が私だというのには、驚きを隠せないらしい。



まあ、確かにそれは有り得る話だ。





『あ、いや……何でもねえから、あっち行ってろ。』



四谷さんが言ったその言葉、私は意味が分からなくて首を傾げているとしばらくしてから四谷さんはようやく応答してくれる。



『悪い。鳳凰で飲んでてな。』



……どうやら、周りにいた人たちが四谷さんに絡んだらしい。




「あの、お願いしたいことがあるんですけど。」



『わざわざ電話してまでもか?』



「はい。」

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