第30話

久々に聞いた声に少し安心を覚えた私は、校門を出ながら通話を始める。




「うん、久しぶりだね。」



『うん。急にごめんね。』



「いいわよ。最近、忙しいんじゃなかったかしら?」



那留兄さんから涼が当主様になったので、彼は仕事に追われているはずだ。



本人の意志だと聞いていたけど、ちょっと彼がそんな風に行動するなんて少しだけ意外だった。




まあ、それで幸せならそれでいいのだけど。




『今は大丈夫。……それより、今日は今から暇かな?』



「え?……まあ、特に用事はないけど、どうしたの?」




何の用事だろう?



『今から本家に帰ってきてくれないかな?……大事な話があるんだ。』



大事な、話?

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