第25話

「狼一匹、捕獲。」



「テメエ、いいとこ邪魔しといて、今度は何する気だあ?」



「じゃあ、本郷。俺もう帰るわ。」



水島君は砦の首根っこを掴んでそのままキッチンから出て行く。



……意外と水島君って力持ちなのかしら?




「……って、え?まだ私何も水島君に教えてないわ。」



「違いますよー。今日はそのために来たわけじゃないですしね。」



「え?」



じゃあ、何のために私の家に来たの、この人?



ジッと彼を見つめていると、彼は荷物を持って砦と玄関に向かう。



砦は離せと言っていただけど、水島君は彼を離すつもりはないらしい。



そして玄関で靴を履いた二人はドアを開けて、水島君だけこちらを振り向く。

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