第23話

砦は私が持っていたお茶の容器を取って、近くのガスコンロの隣に置く。



何がしたいのかしら?




「砦…?」



「いつ振りだろうな?」



「え?」




彼はそう言って私に顔を近づけて、優しく口付けをした。



いきなりのことで驚いたのと水島君がそこで鼻歌を歌っているのが耳に聞こえていたので、見られていないかという羞恥心などを一気に覚える。





「……ふ、ん…っ!」



「もっと色気のある声、出せよ。」



そんなことを平然という彼にもっと恥ずかしくなり、私は抵抗しようと彼から顔を背けるが、彼はそれをいとも簡単に抜けて行く。



「可愛い抵抗してんじゃねーよ。」



―――…この男は私のどれだけ翻弄させる気なんだろう?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る