第8話

―――…これ以上、アナタに酷いことをしたくないから。






「ごめんなさい。別れてください。」



「………お前、何言ってるのか……分かってんの?」



怒って、るんだろう。



怒らない訳がない。



―――…でも、ひたすら謝ることしか私にはできない。





「本当に、ごめんなさい。」



「―――…ッ!!」



砦は屋上のフェンスに自分の拳を叩きつけて、私を一度だけ睨む。



……怖かった。



とても。





「それが、お前の望みか?」



「……はい。」



―――…ごめんなさい、砦。






唇を噛みしめているのがここから見えたが、ここで彼の心配をすることはできない。

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