第89話

何で……?



何が彼を……ここまで変えたんだ?




そう思ったとき、ふと思い至ったあの出来事。







―――…土坂を殺してしまったという、大稀の罪悪感。



それがすべて……大稀にとって人生を狂わせたんだ。




「大稀。」



「景親。……もう、やめよう。」



“迎えに来るの、遅くなってごめん”



そう言って謝った大稀の顔なんて、もう見たくなかった。



謝るくらいなら、いつもの大稀に戻ってほしい。



いつもの?



いつものって、どれ?



大稀って、いっつもどんな顔をしていた?



それすらも分からなくなるくらい、俺は混乱し始めていた。




「お前は……、土坂を殺したから、そんな風になったのか?」

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