第35話

大稀はその夜、ずっと俺の左手を握っていてくれてそれだけで少し安心した。



ダディはそんな俺達を連れてよく分からない場所に連れてきた。



……どこ、ここ?



大勢が集まっていて、俺達よりもっと大きい人がゾロゾロと何かを食べたりしている。



大稀は俺の左手を強く握った。






「ここが食堂だよ。」



食堂?



こんな大騒ぎするような場所が、食堂?



現に今――――。






「んーだと…っ!!」



誰かが怒鳴りつけて、持っていたガラスコップを相手に投げつけたりしている。



……喧嘩、しているの?



怖くて俺が一歩下がった時、後ろにいた相手をぶつかってしまった。

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