第36話

「ひぃ…っ!!」



俺はすぐに大稀に飛びついた時、大稀は咄嗟に俺を庇った。



俺がぶつかった男は物凄く怖そうな顔をしていたような気がしたけど、俺達を見てすぐにニコリと笑う。



……怒って、ないの?




「ダディ。コイツら、見ねえ顔だな。」



「今日入った新人だよ。君に面倒を見てもらおうと思ってたところさ。」



「へえー、お前、名前は?」



その男は俺達に視線を合わせてきた。



……ううん、違う。



最初から目的だったのは俺じゃなくて、多分大稀だったんだと思う。



今ならそう断言できる。





「………」



「言いたくねえか?」



「会ってすぐの相手に名前を教えるほど、俺は馬鹿じゃねえ。」



「……なるほどな。」



“こりゃあ、エレぇマセガキが来たな”

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