第33話
大稀は近くにあった本を男に投げつけるけど、いとも簡単に避ける彼を見てさらに怒りを露わにする。
このままでは埒が明かないと思った俺は、大稀の名前を呼ぶ。
「大稀……」
「か、景親!?」
俺のその声が大稀に届いたのか、その男と対峙していた彼はすぐに俺の横たわっていたベッドに駆け寄ってきた。
「大丈夫か?」
「う、うん。」
返答を聞いた途端に安心したのか頬を緩める彼を見て、俺も安心した。
―――…つくづく思う。
大稀は怒っている顔も嫌いではないけど、笑っている顔の方が似合っていると。
それでも俺達を守るために彼はいつも何かしらで笑うことが少なくなった。
……俺が、彼から笑顔を奪った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます