第11話

砦は私の頭を優しく一度撫でてから、ゆっくりと口元を緩める。



―――…笑ってくれた。



それに安心して、私も口元を緩める。






よかった。



そう思った私は最後にランカさんを見つめると、彼の少し冷たい表情に心を痛めてしまう。



……彼って、よく分からない。



それを最後に、私は千歳さんに開けたもらった車のドアから車内に入る。



千歳さんもそれを確認してから、車のドアを閉めた。





―――…そして、数秒後。



千歳さんも運転席に座って、車は発進し始めた。



彼らをここに残して。

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