第14話

それを受け取った彼は、警戒していて右腕を抑えている先輩を過ぎ、さらに水島君をも過ぎる。



―――…え?



彼は一体何をしたくて、そのバッドを借りたの?





私と真護さんをさらに過ぎ、四谷さんは玲音さんと右手に首根っこを掴まれているその男の元にへとゆっくりと歩いて行く。



そこまで歩く時間が長く感じたのは、どうしてだろう?



四谷さんは私に背を向けていたので、彼がどんな表情をしているか、ここからは見えない。



しかし次の瞬間、そのバッドを振り上げて―――









思いっきり、玲音さんに掴まれていた男に振り下ろしたのだ。




「ぐあ…っ!!」



「きゃああ!!」



そんな所を目撃したのは初めてだったので、情けなくそんな叫び声を上げてしまう。

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