レダの子ども時代と正体
第2話
レダは普段はこじんまりとした居心地の良い小さな宿屋の女主人として、ハキハキ切り盛りをしている
元々はたいそう人の良い、とある老夫婦が経営していた店だったが
善良さが災いしたのか、どうにもこうにも経営が思わしくなかった
はっきりいって、ペシャンとつぶれかけていたオンボロ宿屋
レダはひょんな事でこの宿屋に転がり込む
有り体に言えば「いきだおれていた」のだ
「ほぅほう可哀想にのぅ……」
人を全く疑わない夫婦は小汚い身なりの、たぶん人間?……っポイ物を宿屋の中に運び込む
貴重な薪をくべ湯に入らせて、ぼろきれを脱がし、そこで漸く女の子だと知った
丁寧に髪をとかしてみると、素晴らしくかわいらしい顔が現れる
「名前は何というのだい?」
「……」
「無いんだったらレダなんてどうかねぇ?
この宿屋〜
レダ亭の名前をとってさ?」
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