第71話
「だからケンカにはならないし、自分たちで決めたルールなので、ちゃんと守れています」
「それは素晴らしいですね」
男同士だから、ギスギスしてるのかと思いきや、そうでもなさそうだし。
それは多分、三人がちゃんと屋敷でのルールを徹底しているからなんだな。
「ごちそうさまでした」
「とても美味しかったです」
そんなこんなで食事を終えたわたしたち。
みんな満足したみたいで、三人とは色んな話を出来たし、それだけでこの食事会を開いた意味があったと思える。
「失礼します。 皆さん、紅茶のおかわりはいかがですか?」
「あ、じゃあ……お願いします」
マロミさんがカップに再び淹れたての紅茶を注いでくれる。
わたしはその間、食器を纏めて片付けていく。
「僕たちもやりますよ」
と、カルナさんが食器を手に取る。
「え? い、いえ!皆さんはお客様なので、大丈夫ですよ!?」
と言ったのだけれど……。
「いいんですよ、姫。ご馳走になったので、このくらいはさせてください」
「そうですよ、姫。僕たちにもやらせてください」
三人は優しいのか、食器を片付けるのも手伝ってくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます